最期を、送り出してあげるということ

ひめが虹の橋を渡って行ってしまってから、11日が過ぎました。

家の中が広く感じます。
家の中が静かに感じます。
主がいなくなってしまった庭は、とても寂しそうに見えます。

主のいない庭

ひめが亡くなる直前の日曜日は、風も無く穏やかな、
久しぶりに心地よい陽気の一日でした。

日に日に状態が悪くなっているひめに、久しぶりに庭を見せてあげたくて、
抱っこをして外にしばらく出ていましたが、
なんとなくなのですが、ちょうど家族が揃っていたこともあり、
かわるがわるに抱っこをしては、一緒に写真を撮ってみたりしていました。

そして、駆け回っていた庭の土の香りもかがせてあげたくて、
ちょっとだけですが、庭にお座りをしてみました。

庭に出てみる

決して楽そうな表情はしていません。
むしろ、苦しそうな表情だったと、今改めて思います。

このころから、ひめは私達に少しサインを送っていたように感じます。
朝夕の皮下点滴をしようをしたときに、嫌がって歯を手にあててきたり、
強制給餌のad缶に、顔をそむけるようになったり。

それでも私たち家族は、続けなければひめの命がつながらない。
だから、頑張らないといけないんだ。
1日、半日、1時間でもいいから、ひめと一緒にいる時間を
長くできるのであれば・・・。
そう思っていたと思います。

ただ、そんな思いを抑えることができないのと同時に、
偶然お世話になり、ずっとセカンドオピニオンを頂いていた獣医さんから、
「心していただきたいこと」として送っていただいていたメールの文章が、
頭の中にありました。

きっと、この文章は、私だけではなく、
家族としてワンちゃん、ネコちゃんなどのペットがいらっしゃる方に、
残念ながらいつかは必ずやってくるお別れの時、
ふと思い出していただけたら、少し気持ちに整理ができるのではと思い、
綴らせていただきます。


日々のケアと同時に、とてもつらいことですが、
決して無理をさせず、本人の生命の営みを大切にしてください。
動物が自分の死期を選べない状態にすることは絶対に許されません。
もし人間が動物の命を握ってしまったら、
重い重い罪を背負うことになります。

動物が自分の死期を感じたら、
そこへ向かって生きていきます。
というか、死期を感じてもただひたすら生きようとするのが動物です。
どんなにつらくとも生きようとするのが本能です。

毎日毎日、悪化する状態を自分で受け入れ、
それに合わせて生きていきます。
そして家族にはサインを出します。
動物の生命が営まれる時間と人間の時間の速度が4倍も違うために
サインの変化をあまりにも早く感じてしまいますが、
飼主さんにもそれを受け入てもらい、前を向いてもらうようにと、
動物たちが家族を思って出してくれるサインです。
私たちは動物からさまざまなサインをもらって、
準備をさせてもらっていることを忘れないようにしてください。

まだサインを感じないうちは、
たとえ食欲がなくても元気がなくても、
精一杯前へ前へ生きていくことの補助をしてあげてください。
ですが、もしもサインを感じたら、
それをサインと認めようとせずに無視をしたり、
受け入れないで無理をさせたりするようなことがないように、
これが私たちの覚悟です。

愛するから引き止めるのではなく、
愛するから一緒に歩む、最後まで歩むということが、
難しいことですが一番大切なことだと私は思っています。


この文章を頂いたとき、私は初めて覚悟をしなければいけないのだと悟りました。
悲しくて悲しくて、どうしようもありませんでしたが、
引きとめてはいけないのだ、ひめが行きたい方向に一緒に歩むのだと、腹をくくりました。

難しく、そして辛いですが、とても大切な事だと思っています。
そして、そのことを、ひめの最期を迎えるにあたり伝えていただいたことに、
とても感謝をしています。

ひめ 庭の写真

お庭が大好きだったひめが、死の直前の日曜日の昼間に、
家族全員と一緒に庭で過ごした時間は、
きっとひめが送ってくれたサインのひとつだったのだと感じています。

ひめ、そうだったんだよね。

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プロフィール

ひめまま

Author:ひめまま
巨大な脳下垂体腫瘍を患い、高度治療を受けながらも2012年3月に虹の橋を渡っていった愛娘ひめの、とっても頑張った闘病記録と、運命の出会いで我が家にやってきた二代目ひめことの、コーギー生活をまとめています。

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