お空に逝った父親と、詫び状と

長かった東京の梅雨も、もうそろそろ開けそうですね。
久しぶりに更新をしますが、この間にあったことを記録したいと思います。

犬ブログ、には当てはまらない内容かもしれません。
そして、長文になると思います。
極めて個人的な、自分のための記録と思いますので、
???の方は、どうぞスルー頂ければと思います。


6月27日に、父が急逝しました。
95歳の大往生でした。
ワタシ達の隣に住み、自宅で86歳の母親と「老老介護」さながらの生活でしたが、
ボケもなく、食べたいものを食べ、自由気ままに暮らしていました。
最近になって少々胸の痛みを訴えていたものの、
いたって元気な毎日の様子からは、「絶対に100歳を超えられるね!」と
自他ともに思っていた矢先のことでした。
家で突然倒れ、急性心筋梗塞で、あっという間の旅立ちでした。

つい先日、95歳のお誕生日をお祝いしたばかりのことでした。
綺麗なケーキを買ってきて、お祝いしたんだよね。

0723お父さんバースデーケーキ

父は大正10年生まれ。
大学時代に学徒動員で海軍に入り、
零式艦上戦闘機、いわゆるゼロ戦飛行隊の生き残りでした。
戦後は商社でモーレツサラリーマン、高度成長期の日本の経済成長を支え、
男は仕事、女は家庭、を絵にかいたような家族の在り方をしてきました。

さすがに定年退職後は、怖かった角も取れ、
自分の趣味を楽しみながらも、「人生とは何ぞや」という哲学的な信条を大切にし、
質素で地味な生活をモットーとする、
そして不器用な生き方しかできない、ふた昔くらい前の時代の父親でした。

最後にワタシが撮った父の写真、誕生日の写真。
ちょっと公開しておきます。

0723お父さん95歳お祝い

95歳にしては、しっかりしていますよね。

父と娘の関係は、いろいろあると思いますが、
ワタシの場合は
「怖いけれど、会話もそんなに無いけれど、
いつも顔色をうかがっているものの、
父が嬉しそうにしていると、実は私も嬉しい」というところでしょうか。

いろんなことがありましたが、一つだけ、許せないと思ったことがありました。

それは、先代のひめに、父が大怪我をさせたことでした。

ゴルフが趣味の父親が、庭先でゴルフクラブを振ることがあり、
危ないから止めてくれと、何度も頼んだものの、
「気を付けているから大丈夫」と、とりあってもらえず。
そんな矢先に、事故は起こりました。

アイアンがひめの顎を直撃し、
聞いたこともないようなひめの悲鳴が響き・・・

その時のことは忘れられません。

下あごは骨折しなかったものの、
奥歯から数本が折れており・・・
あと数センチ、ずれていたら・・・考えたくもないことでした。

ひめを抱き締めながら、取り乱して泣きじゃくるワタシに、
父は何も言えずにいた、いえ、
もっとひどいことをワタシに向かって言いました。

その後は何度も、この家を出ようかと悩みました。
そんなこともあった、父とワタシの関係。

ところが、今回父が亡くなった後、部屋の整理をしていたら、
古めかしい封筒の上に、
(「サヨナラ」したら読んでください)
そう書かれたものを母が見つけました。
その中似あるノートには、日々徒然に自分が思うことから、
葬儀やその後の手続きについて、一切合切のことが纏められており、
メモのような遺書も綴られていました。

その中の一つに、
「事故を起こした」と大きく書いた見出しがあり、
数ページにわたって、
ひめに大けがをさせてしまったこと、
家族に悲しい思いをさせてしまったこと、
そしてそんな自分を悔いる文章が、綴られていました。

父の「詫び状」なのかもしれません。

そんなふうに思ってくれていたのなら、
せめてワタシに直接声をかけてくれれば良かったのに。

父は、ひめが亡くなった時、号泣していました。
そんな父の姿を見るのは初めてだったので、
とても驚いたのをよく覚えています。

不器用で昔気質の父には、自分の感情を表現することは
できなかったことなのかもしれませんが、
ひとこと、言ってくれればよかったのに。
今になってそんな父の気持ちを知ることになったワタシは、
父の遺影に話しかけるしかない、それが切なくて。


今は、父は、お空の上で、ひめと散歩でもしているのかしら。
撫でたりすることもできなかった父だけど、
今はひめの頭を撫でて、悪かったなって、言ってくれているかしら。

父と、もう少しゆっくり話が出来ればよかった。
そういうことって、後で思うことなのでしょうね。

ほんとに急だった父の最期、
皮肉なことに、その時ワタシは何もできない状態だったので、
父に会えるまでに何日もかかってしまったのが、苦しかった。

長くなってしまうので、その話はまたあとで。
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プロフィール

ひめまま

Author:ひめまま
巨大な脳下垂体腫瘍を患い、高度治療を受けながらも2012年3月に虹の橋を渡っていった愛娘ひめの、とっても頑張った闘病記録と、運命の出会いで我が家にやってきた二代目ひめことの、コーギー生活をまとめています。

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